神戸雑論01｜神戸の食文化を考える
大阪生まれの神戸在住です。
大阪で30年以上過ごしてきたので 神戸はまだまだ新人でして、そのせいか知らなかった神戸の食文化もたくさんありました。
例えば、春の足音と共にやってくる「いかなごの釘煮」。
小春日和の神戸のスーパーでは 耳に残るいかなごの歌と共に、幅を利かせたいかなご達が連日大量に陳列されています。
もちろん神戸の各家庭でも、それぞれ一家言ありそうな いかなごの釘煮を作って、隣家隣人におすそ分けするそうです。
驚くべきは、この時期 神戸の郵便局では タッパ―付の「いかなごの釘煮 専用パック」を取り扱っています。
神戸の人にとっては当たり前の光景だろうとは思いますが、これ 多分日本全国で神戸だけです。少なくとも大阪では全く見たことがない光景でした。
今回はそんな神戸の食文化をランキングから紐解いてみようと思います。
神戸で連想する食べ物といえば .. 中華 神戸牛 明石焼き そば飯 パン 洋菓子 日本酒 .. そんなとこでしょうか。 それでは某ランキングサイトで調べた都道府県別の統計を兵庫県のくくりで発表します。 なお順位は絶対総数ではなく、人口ひとり当たりの総数です。
兵庫県の 全国47都道府県ベスト3圏内の項目は ..
ダイエー店舗数／お好み焼き屋店舗数／タコ消費量／タマネギ消費量／パン消費量 等。
ダイエーは創業者の中内さんが神戸を商圏の基盤にしたので納得。
ちなみにダイエー（大栄）には「大阪より栄える」という意味もあったそうです。
お好み焼き屋とタコは、そば飯と明石焼きの相乗効果でしょうか。タマネギは淡路島の獅子奮迅の頑張りで上位にランクイン。
パンに関しては神戸のイメージ通りといったとこですね。
続いて全国ワースト3の項目は ..
インスタントラーメン消費量／カレールウ消費量／米消費量／豚肉消費量／味噌消費量／アイスクリーム消費量／コンビニ店舗数 等。
下位の項目は以外なものも多いですね。
まずインスタントラーメン。ジャンクフードの代表格は神戸っ子の口に合わないんでしょうか。
カレールウと米は相関関係がありそうですね。ごはんものが少ないのか、パンの上位ランクとは正反対の結果となりました。
意外な項目はアイスクリーム。ちなみに関西地域は総じてアイスクリームの消費量が少ないそうです。謎です。
コンビニ店舗数は人口当たりでは少ないという事でしょうが、実は大阪でも42位でした。どうやらコンビニは東日本に多く西日本は少ないそうです。確かに東京のコンビニ密集率はすごいですもんね。
調べてみると 意外な結果もありましたが、全体的には順当な結果ではないでしょうか。
この統計から導かれる神戸っ子の食文化とは ..
『朝食はご飯と味噌汁ではなくパンとタマネギスープ、ティータイムにはバウムクーヘンを頂き、夕方はダイエーで豚肉でなく牛肉を買って、
外食は お好み焼き屋で明石焼きを食す。インスタントラーメンとアイスクリームはあまり口にせず、春になったら自家製のいかなごの釘煮を 郵便局から至る所におすそ分け』
皆様の食卓ではいかがでしょうか。
ビンゴの方は 正真正銘 先祖代々よりの生粋の神戸っ子です！ .. のはずです。きっと。
