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美術雑論03|シンディ・シャーマン

写真家 シンディ・シャーマン(1954〜 アメリカ)
現代アートの女性写真家 シンディ・シャーマン。 彼女の作品は、自分自身を撮影する"セルフ・ポートレイト"であり、その作風はコンセプチュアルなものが多く、 自身で架空の映画のワンシーンを演じる連作「Untitled Film Stills」で一躍有名になる。
アートコレクターの間でも人気が高く、世界的アートオークション "クリスティーズ" では、約2.5億円の値がついたことも。

今日は現代アートです。最も好きな写真家のひとり、シンディ・シャーマンをご紹介します。

シンディ・シャーマンの「セルフ・ポートレイト」の手法は、今なお様々な芸術家によって模倣(ex. 森村泰昌)されていますが、 同様の手法で 彼女の芸術性を超えた作品は、未だに見たことがありません。
彼女の作品と 彼女の手法を模倣した作品の 最も大きな違いは、模倣のセルフ・ポートレイトは "ネタ或いはパロディ" の域を超えることができないが、 彼女の演じるセルフ・ポートレイトには、メッセージとそれを伝えようとする強い意志が、確実に存在する点です。
架空の物語の断片であろう その作品たちに、注釈や説明は一切与えられてない。にもかかわらず、そこに存在する圧倒的な存在感は、シンディ・シャーマンの魅力のひとつです。

現代アートは、マルセル・デュシャン*レディメイド* 以後 多様化の時代を迎え、科学との連携、哲学との対話 工業との融合.. 様々なアプローチがなされています。 そんな時代のなかで シンディ・シャーマンの「女性」という記号を通して「性」や「死」を写真に投影するアートセンスは、コンセプチュアル・アート* という枠組みから独立した 新たなアート・ムーヴメントの創造を感じさせます。

表現者として 自己をカンバスにみたて、光も闇も 惜しむところなく表現し続ける彼女の作品は、制作年代により ライトなものから衝撃的なものまで 多種多様です。 その中には あなたの核心を揺さぶる あなた自身を投影したポートレイトも、きっとあるはずです。

シンディ・シャーマン

右「Untitled #153」

下「Untitled Film Still #92」

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シンディ・シャーマン

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